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インブリーディングにラインブリーディングとアウトクロッシングがありますが、同じ系統内だけで維持する方法のラインブリーディングをまとめてみようと思う。余談ですが、僕はグッピーを他から購入した場合、別な系統というよりも別な種的に位置づけていたんで、アウトブリーディングと呼んでいましたが、それはアウトクロッシングと呼んだ方がいいようだ。
僕が昔、よくやっていたラインブリーディングです。生まれる仔がバラバラで遺伝が固定されて無い場合に使います。モーリー等とのアウトブリーディング後、また、他の系統とのアウトクロッシング等で新しいグッピーを創作したい人はこの交配方法がおすすめですが、専門ショップで販売されているグッピーは遺伝的な形質が固定されていますので、従兄弟交配がよいかもしれません。
はじめに、F1またはF2の胴体のオス一匹とメス2匹を選び出し、胴体交配ラインと通常ラインの2つを準備します。注意:開始時点のグッピーがF3以上だと形質そのものが不安定で濃くするのに多くの世代を必要とします。
僕も当初は2匹でもいいじゃん!なんて思っていましたが、やってみると判るのですが、形質固定がしづらくなります。人間の目には似ていると思った2匹のオスだったんですが、実はさほど似ていなかった事になります。「クローンじゃないんだから当然だろ!」と上級者に叱られたことがありましたっけ(大汗;)
ブリーダーが綺麗にしようとしているオスには、人間の目に識別できない多彩な因子が隠されていますが、2匹のオスを使う事で、その結果、人の目に見えない膨大な因子を増やしてしまう結果となり、形質固定が難しくなります。落ち着いて考えてみると当然ですよね。笑
また、通常ラインを胴体交配ラインとして両方で胴体交配ラインをすると因子の濃縮には効果的です。目的の形質にサイズをターゲットとしたラインと、色体型をターゲットとしたラインの2つラインで胴体交配を繰り返す方法もありますが、サイズを大きくするには、多数の因子が必要で、因子濃縮に優先をおくならサイズは無視した方が結果は良好でした。
熟練度が上がるとメスの選別ができるようになりますが、なかなか難しいです。しかし、この方法なら遺伝が濃くなることから、メス選別のハズレがなくなるように感じています。胴体交配はメスの選別を簡単にすると僕は考えています。このように、メスの選別は難しいですが、胴体交配の場合、オスもメスも両方が目的の形質を兼ね備えた親を選び出すことが重要です。僕はこの辺りの選別に顕微鏡を使ったこともあります。ところが、使った事がある人には判ると思いますが、顕微鏡は見たいところが予め決まっている場合は効果的です。ところが、顕微鏡を使って何かを探す行為はなかなか成功しません。ただ、顕微鏡で覗く回数を増やすと、「このメラニンはタキシードだな」とか、「このメラニンはモザイクだな」とか、「この多色は虹色じゃないの?」とか・・・ 記憶によるカンは働くようにはなりますよ笑 最近、このカンが当たったりしますから不思議ですよね。
胴体交配ラインと通常ラインをクロスして、また、オス1匹とメス2匹を選び、2つのラインを準備しますが、サイズを大小、それぞれ分けた方が良いようです。大きなオスと小さなメス、小さなオスと大きなメスがおすすめです。大きなオスと大きなメスの交配はうまくいきませんでした。遺伝因子がホモになるからでは?なんて僕は想像しています。たまたま、我が家のグッピーがそうだっただけかもしれませんが。
比較的に遺伝形質がそろっているグッピーに効果的です。まずは、F1かF2の体のオス一匹とメス2匹を選び出し、下記のような交雑を繰り返します。

この交雑方法はサイズを大きくする効果があり、ある程度、因子が固定されているグッピーにむいています。現在、ショップで販売されているベーシックなグッピー向けと考えたら良いように思います。ポイントは従兄弟と交雑させるところです。各ラインは2番仔以上の仔を採る必要があります。
従兄弟交配(形質仕上法)は、2番仔まで採れなくなる問題を秘めています。我が家の環境だけかもしれませんが、1番仔で終わってしまうメスをつくってしまう事があります。処女を5ヶ月超えで維持するとそうなることが多いようで、ラインを戻す時、サイズがどちらとも大きなオスとメスを使ってもそうなるように僕は感じています。1腹しか採れなかった時、しょうがないと諦めて胴体交配をすると、主にサイズですが仔がバラバラになることが多いです。アウトクロッシングをやった時と似ているようにも感じます。こんな場合、重要な選択をする必要があります。従兄弟交配から胴体交配へのスイッチ・・・ この辺りは妙に難しいですよ。ましてや、アウトクロッシングにスイッチする方法だってあります。魚種にもよりますが、外からの血はオスの選択の方が良い結果を産む場合が多いです。やはり、メスを作るのが大切ですし難しいですからね
また、オスの血を外から入れた方が良い理由には、隠れた多数の活性因子を取得できるメリットがあります。活性遺伝プールを簡単に増やす方法はオスが一番効果的と思いますよ。(注意:遺伝を濃縮したい時はもちろん外からのオスの因子は邪魔になります
)
ところで、大きなメスと大きなオスから子供が採りずらいメスまたはオスが産まれたり、仔の性別が偏ったりすることがあります。これに似た状況で「XXYな奴」なんてのをよく聞きます。オスに使う言葉で、僕も飼育ノートにこの言葉を付けることがあります。過去に秀島さんがフィッシュマガジンかなんかで書いていたように思います。あれ?筒井さん? いや、岩崎さん?、ん?海沼さんのブログだったかな?… 最近ではがっぴさんのブログにも載ってましたよ。もちろん、オスに対してですが(大汗;)
「何かの形質が優れると他の何かが劣る」と、まるで、エネルギ保存の法則的な話をよく聞きますが、僕もそのように感じます。遺伝因子をたくさん持っていても発現する活性因子は限られている説がグッピーの交配なのかもしれませんね。やっかいな事に、交雑する毎に活性因子と不活性因子が入れ替わることとなり、更に残念なことは、活性する不活性因子はショーグッピーとしての形質上は望ましくない事でしょうか。人間の都合なんだけどね。